三共立山アルミのカピオスという玄関ドアを使用しているお客様のところに対応しました。
こちらのドアはプッシュプルハンドルになっていまして、鍵はゴール社のものが使用されていました。
鍵穴に鍵をさして回しても右側にも左側にも動かないということで相談されました。

さっそく現場にて故障の原因を探るため、ハンドル錠とケース錠、シリンダー錠をそれぞれ取り外します。
するとどの部品にも土埃がびっしりとついていました。これでトラブルの原因は一目瞭然です。この土埃が鍵の動きを妨げていたのです。
特に鍵穴はどうやって入ったのかわからないというくらいびっしりと砂のような土のような汚れがたまっていました。
こんな状態になるといくら潤滑剤を使ったとしても動きはスムーズになりません。
さらに悪いことにお客様が機械油をシリンダーにさしてしまったそうなのです。
機械油は鍵には合いませんので絶対に使用しないようにしましょう。

どうしてこんなにも鍵のなかに土埃が溜まっていたのかというと、この家の周りが畑だったからです。トラクターなどを使うのでどうしても土埃が待ってしまうのです。

鍵の故障はこのように周囲の環境も深く関わってきます。土埃を溜めないようにするためには見えるところだけでも定期的に拭き掃除をするようにするといいでしょう。
さらに半年に一度くらいはシリンダーをパーツクリーナーで掃除して潤滑剤を注すようにすると鍵が長持ちします。